2009年12月25日
デリンジャー現象
太陽フレアが起きたとき、電離層の電子密度は通常よりも高い状態になり、デリンジャー現象が生じ、地上からの電波は電離層に反射されずに吸収され、短波を用いた長距離通信に障害をもたらすことがある。
スポラディックE層
上空約100km付近に「スポラディックE層(Es層)」(略称・Eスポ)と呼ばれる電子密度の非常に大きな電離層が、突発的に短時間(数分~数時間)発生することがある。Eスポ発生時には、短波帯周波数だけではなく、通常、電離層を通り抜けるVHF帯の一部(30-150MHz)の電波も反射されるようになる。日本では中国、台湾、韓国、ロシアなど周辺諸国のテレビやFMラジオ電波が強く届くようになるため、テレビの1-3チャンネルやFMラジオ放送(76MHz~108MHz)に混信による画像や音声の乱れが生じる。
VHF帯(30MHz~300MHz)の電波は、上限周波数約150MHzとして、Eスポによる反射の影響を受けるが、短波帯の7MHz~30MHzでも、当然のことながら、Eスポによる電波の反射が起こっていることが確認できる。Eスポによる伝播距離は約200~1500キロであり、最適伝播距離は約1500Kmである。 200Km~300Km前後の比較的近距離のEスポ伝播は、その発生確率が低い。スポラディックE層発生の極大時期は、昼間流星群の極大期である6月から7月中旬に一致する傾向が見られる。 Eスポは、電離の弱いものを含めると通年して毎日発生しているが、極度に電離状態の発達したものは、5月上旬から8月中旬にその発生が集中する傾向がある。 発生のメカニズムとしては、ウィンドシアー理論が最も有力視されている。ウィンドシアー理論は、高層大気の風の流れで電離物質(イオン)が集積しEスポ雲を生成する過程を説明するものである。しかしながら、ウィンドシアー理論によると、現在のスポラディックE層の発生頻度は更に高まるはずであるが、そうはなっていない。すなわち、高層大気の風による集積箇所に必ずEスポ雲は発生していないことを意味する。
ロケット観測によると、スポラディックE層の内部には、相当量の金属イオンの存在が確認されており、この金属イオンは、大気中に飛び込む流星が起源であると考えられる。ロケット観測で確認された金属イオン成分と、流星の輝線スペクトルは、その金属成分に一致が見られる。
流星群とスポラディックE層の発生の関連性はNICTによりその関連を否定する研究結果が示されている。その根拠となる観測は、スポラディックE層の極めて発生しにくい季節である11月のしし座流星群極大日に限定してなされており、昼間流星群極大を迎える6月~7月での観測はなされていない。このため、流星群とスポラディックE層の発生の関連性については、昼間流星群極大を迎える6月~7月についても観測と検討・検証が必要かもしれない。
スポラディックE層の発生頻度は、発生頻度に地域的偏りが見られ、世界的に見て、日本周辺が最も高い発生頻度があり、その傾向は毎年同じである。 しかしながら、その地域的偏りの原因はわかっていない。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
電離層の各特徴についてしらべてみました。
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